「良いものを長く使う」というより「何でもできるだけ長く使うタイプ」のやんやんと申します。
我が家で愛用して10年以上頑張っていてくれたT-falの圧力鍋。
これまで騙し騙し使ってきたのですが、ついに限界を迎えてしまったので買い換えました。
今回購入したのは「パール金属のアルミ圧力鍋」。
結論から言うと、当たりハズレがある商品らしく、お手頃価格だからと言って簡単に初心者に勧めることはできないかなぁと感じました。
そう感じた理由を、これまでの鍋との違い・使い方を交えて説明します。
パール金属 アルミ IH対応 圧力鍋
わたしが今回購入したのがこちら。
【パール金属 アルミ IH対応 圧力鍋/No.HB-377】
- オール熱源対応(ガスコンロ、IH、シーズヒーター、ハロゲンヒーター、エンクロヒーター、ラジエントヒーター)
- アルミ製で超軽量(1,276グラム)
- 3リットル(4合炊)
- 1年保証
ネットでは4,000円くらいが相場のようです。
わたしはイオンのセールで税込2,200円で購入。
これまでと同じT-falだと結構な値段になるので買い替えを躊躇していたんです。
「2,000円なら失敗してもいい!」と思えたのが購入のきっかけになりました。
容量は3リットルで、2人家族の我が家には丁度良いサイズです。
そしてお手頃価格でも1年保証が付いています。
ちなみにこれまで使用していたT-falの圧力鍋はこちら。
【T-fal ワンタッチ開閉圧力なべ クリプソ プリミエ 4.5リットル/P4060646】
容量は4.5リットル、重さは3,140グラムです。
ワンタッチの名のとおり、簡単に蓋の開け閉めが出来てラクでした。
今回調べたら10年保証付いてたんですね…10年も経ったら保証が付いてるなんて忘れてました…
頂き物だったので値段は知りませんでしたが当時1.5万円ほどだったと思われます。
圧力鍋デビューだったわたしでも簡単に扱うことができて「圧力鍋って便利!」と感動したものでした。
加圧中は赤い安全ロックピンが上がって知らせてくれるので凄く分かりやすいんです。
さすが、T-fal。
使用前に
圧力鍋の使用前に、安全に使うため点検をします。
勿論初めて使う前には不具合がないか点検して一度洗いましょう。
蓋の裏に付いているノズルカバーを外します
このカバーは初めて外すときは固いですが、2回目以降は取り外しがしやすくなりました。
あまりに固かったり緩かったりする場合は自身で中の留め具を調整するように書いてありましたが、それをするにしてもまずは1度外さなくていけません。
ノズルの穴から向こう側が見えるか(何か詰まっていないか)確認します
詰まりや汚れが付着している場合は付属品のクリーニングピンで取り除きます。
クリーニングピンは取説の14ページについています。
安全バルブをクリーニングピンで押し洗い流します
この作業は片手ではできないので、水を出してからこのように安全バルブを押します。
安全装置のピンとロックピンを引き上げて汚れが無いか・スムーズに動くか確認します
点検後に付属品を装着します
ノズルカバーを戻し、パッキンとおもりを装着して使用します。
おもりもノズルカバー同様初めて装着する際は固く感じます。
垂直に差し込むようにしてください。
使い方
今回は炊飯の様子をご紹介します。
お米を研いで鍋に準備します
鍋の内側には最大調理量の目盛りが入っていて分かりやすいです。
今回は4合炊きます。
蓋を閉めます
まず鍋と蓋に付いている△印を合わせて置いて
蓋を上から押さえながら時計回りにスライドして取っ手を重ねます
無理に回そうとしても動きません。
上から押さえつけて空気を抜きながら密閉するイメージです。
また、パッキンがきちんと装着されていないと圧力が掛からなかったり、加熱中に中身が漏れ出してくるのでよく確認してください!
これはT-falの鍋も同じでした。
加熱します
鍋底から漏れない位の火力で加熱します。
取説では1センチくらい内側と注意書きがありました。
圧力が掛かったら弱火にして時間を計ります。
炊飯の加圧時間は5分です。
※圧力について
T-falは赤い安全ロックピンがカタカタと上下に動いたあと、蒸気が出なくなり完全に上がって知らせてくれました。
こちらの鍋は
- ロックピンが上がり
- おもりから蒸気が出て
- おもりが動き始める
という状態になったら圧力が掛かったサインなのですが、T-falに比べてロックピンの動きが小さく分かりにくいのです。
蒸気でピンが上がってるのか全然見えない…!
使用前に確認した時点で分かりますが、ピンの動きが小さいのです。
くぼみの途中までしか上がらない構造で蓋の表面に出てきてくれるわけではないので、覗き込みたくなる気持ちが分かります。
でも、危険なので絶対に覗き込んではいけません!
わたしはとりあえず、おもりだけを観察しています。
【自然冷却(蒸らす)】
加圧時間(5分)が終了したら火を止めて圧力が下がるのを待ちます。
蓋を開けます
ロックピンが下がったら、おもりを手前に傾けて蒸気を出し切ります。
見た目でわかりにくい場合、箸などでロックピンを突くと圧力が掛かっている時は反発して「ジュ!」っと蒸気が抜ける音がします。
確認の際は鍋と蒸気の火傷に注意です。
おもりを垂直に引き上げて取り外し、閉めた時と反対に蓋と鍋をずらして開けます。
美味しく炊けました
久しぶりに圧力鍋で炊いたごはんはもっちりして美味しかったです(^.^)
感想
【良かった点】
〇とにかく軽い
T-falは両手でないと扱えなかったのですが、こちらは半分くらいの重さなので本当に軽いです!
片手で持てるので持ち運びや洗う際に助かります。
〇洗いやすい
パーツが取り外せて、シンプルな作りで洗いやすいです。
これまでは蓋の隙間がきれいになっているのか不安で何度も洗っていました。
頻繁に使うので簡単に洗えて衛生的なのが良いです。
〇安い
これはわたしが購入した商品がセール品だったことが大きいです。
2,000円で圧力鍋が買えるとは思いませんでした。
【悪かった点】
●圧力が掛かったのが判断しにくい
上記でも書きましたが、ぱっと見では判断できません。
使い慣れることで解消することを祈ってます。
●圧力は自然に抜けるのを待つのみ
T-falだと圧力調整おもりをずらして意図的に圧を抜けたのですが、こちらは基本的に自然冷却を待つのみ。
急いで蓋を開けたい場合は、濡れ布巾を掛けておもりを付けたまま流水で鍋を冷やす「急冷」が必要です。
何度か圧をかけ直す調理は手間だと感じるかもしれません。
【その他】
Amazonでのレビューを確認すると結構意見が分かれるようです。
当たりだった人は軽量の圧力鍋で喜んでいるのに、ハズレだった人は不良品で蓋が閉まらなかったり圧力がいつまでもかからなかったり。
実際わたしも使用した中で圧力が掛からず水分が漏れてきたことが数回ありました。
でも上手くいくこともあるという事は不良品ではなく何か原因があるのだと思います。
これからしばらく使って、どういう時に失敗するのか見ていきます。
それと初めて使用した際に一番困ったのは、おもりはどこまで刺さるのが正しいのかという点です。
パッケージの写真と比較すると刺さりが浅い気がするのですが、これ以上は刺さりません。
写真と同じくらい刺そうと無理やり押し込むと壊してしまいそうです…
使ってみて問題なく加圧できたので、問題無かったと判断しました。
また、アルミ製品なのでメラミンスポンジは厳禁です!
灰汁が出る食材は一旦煮てから使用しましょう。
洗うのが大変になります…本当に。
10年以上使ったT-falは…
因みに、T-falの圧力鍋を長期使うとどうなったかをご紹介します(´-`*)
まず加圧中の微振動で取っ手のねじが緩みます
一度緩むと、何度締め直しても緩むようになります。
蓋のシールが破けます
ここ、加熱中にかなりの高温になるので火傷に注意でした。
そして火力が強ったのか蓋のプラ部分が溶けました
この時点で使用は本当に危険と判断。
パッキンも痛んでいくら加熱しても圧力が掛からない・弱火にするとすぐにピンが下がってしまうようになりました。
結婚祝いに頂いてから大活躍していたので十分です。
なんだかんだで十数年、本当にT-falの圧力鍋にお世話になりました。
今までありがとーーー!
まとめ
パール金属のアルミ圧力鍋の一番の魅力は軽量という点で、割と低価格なことから購入しやすい商品だと思います。
我が家では炊飯器よりも時短、そして美味しいとう理由で圧力鍋を使ってごはんを炊いています。
なので使用頻度が多いわたしにとって軽いというのは重要なポイントです。
一方、Amazonのレビューによると個体差があるようで
- 上から押さえても蓋が閉まらない
- おもりがいつまでも動かない(圧力が掛からない)
等の不良品もあるようです。
わたしも実際に使ってみて、おもりがいつまでも動かずにごはんにおこげが出来てしまった事もありました。
最初は圧力鍋に初挑戦する方にもお勧めできる商品だと考えていましたが、うまくいかない時の原因(使い方なのか不良品なのか)を判断できる中級者向けかなと感じています。
もし不良品にあたって、圧力鍋自体に苦手意識を持ってしまうと悲しいので…。
圧力鍋はうまく使えればとても便利ですからね(^.^)
勿論、「ダメだったら普通のアルミ鍋として使おう」と割り切って考えられる方にはお勧めできる低価格商品でもあります。
T-falが使えなくなってからは炊飯器を使っていた我が家ですが、また圧力鍋の美味しいごはんに戻れそうです。
今後は使用頻度を増やしてこの鍋に慣れていきたいと思います。
コメント