職業訓練を振り返る話の受講編です。
私が受講した職業訓練は委託先の民間企業で行われました。
施設によって雰囲気やルールは異なるかと思いますが、参考になるところがあれば幸いです。
職業訓練は出席することで基本手当が支給されるので欠席や遅刻について規則が設けられています。
今回の記事では省略しますので、受講する際は各施設でご確認ください。
初日の服装
訓練初日は入校式で、事前に行われた説明会で服装や持ち物を指定されていました。
季節が夏だったこともあり「クールビズ程度で式に相応しいもの」という指定でしたが、この日はほとんどの人がスーツを着用してきました。
上履きは持参でしたが、スニーカーを用意する人やスリッパの人など様々でした。(私はスリッパで階段を上るのが苦手なのでスニーカーを履いてました)
初日のスケジュール
入校式の内容は職業能力開発校と委託機関の方の挨拶、職員の紹介などです。
その他の時間で提出書類の回収やテキスト代の集金などの事務手続き、施設の利用案内等を受けました。
初日は講義は行わず、自己紹介や近隣の席でグループワーク(ゲーム)といった親睦を図るための内容が用意されていました。
自己負担
訓練期間に加入できる保険の案内もありましたが、実際に利用している人は少なかったです。
私が購入したテキストはFOM出版のもので、Word、Excel、Power Pointなどの科目ごとに用意されていて初日に現金で支払いました。
科目の学習が終わると好きなタイミングでMOS試験を受けることができ、受験費が別途必要でした。
訓練施設でのルール
私が通った施設では日直と掃除当番があり、日直は号令と日誌の記入がありました。
ちなみに日誌の訂正には訂正印が必要だったり、月に一度の提出書類にも押印箇所があったので毎日印鑑は持って行きました。
掃除は使用する部屋のみで、掃除機や机拭ききなどの簡易的な作業です。
席替えが定期的に行われるので訓練期間の間に殆どのクラスメイトと話す機会がありましたが、他の部屋で行われている訓練生との交流は全くありませんでした。
講義中は電話やお手洗いで席を立っても良かったので(勿論お断りして)、腹痛持ちの私にはありがたかったです。
全体の講義時間は職業能力開発校で設定されていて、それを元に委託機関で日程を組んでいるとのことで講義の数は日によって異なりました。
放課後は閉館時間までパソコンを利用可能だったので試験に向けて学習してから帰宅することが多かったです。
受講最終日
訓練最終日は講義は無く、修了式と使用してきた教室の大掃除で終わりました。
この日は全員がスーツ着用で掃除用に着替えを用意している方もいました。
修了式は職員の方のお話や修了証の授与が行われ、後日ハローワークで行われる説明会や就職時に提出する書類等が配布されます。
訓練を受けて終わりではなく、その後の早期(3か月以内)の就職を目指してまたハローワークでのサポートが始まるというワケです。
私は訓練期間中に雇用保険の給付期間が終了して既に延長期間に入っていたので、基本手当もここで終了となりました。
ハローワークからの案内
訓練最終日までに各自にハローワークから案内が届いていました。
日時が指定されていて、訓練修了後の第1回目の就職相談と今後についての説明会が行われます。
中にはお勧めの求人情報が同封されていて1回目から長時間の相談になった人もいました。
説明会は給付期間が残っている人には認定日の説明等があり、給付が終了した人には受給者証が返却され短い時間で終了でした。
想像と違った点
職業訓練って、就業先を斡旋してくれるの?というイメージがありましたが、それは全くありませんでした。
就職に向けての講義もありましたが、面接マナーや敬語の使い方、昨今の転職事情についての話で、個別の面談は1回のみでした。
訓練期間中に内定が出て途中で辞めるという話もネットでは見かけたのですが、私が通ったところではあくまでも卒業を目標にしてほしいという事で全員が終了まで揃っていました。
就職することが目的だから、途中で辞めることも仕方がないと思うんですけどね…?
その他
子どもの学童や市役所に提出するために「在校証明書」が必要で担任の講師にお願いしたところ、専用の申請書が用意されていました。
在校証明書は通っている施設で発行されるのではなく、申請書が職業能力開発校に送られて、そこから発行されて送られてくるので少し時間がかかりました。(ちなみに無料です)
同じような理由で必要な場合は、早めに担任や事務担当の方に相談してみてください。
まとめ
私はパソコンに関する訓練を受講しました。
「MOSなんて就職に役立たない」なんていう情報も目にしましたが、職業訓練に通ったのに何も実績を残さないのが不安だったので、在校中に受験して合格しました。
その後受けた面接で「職業訓練に行った」だけではなく「そこで試験に合格した」という事まで話せたので、受けて良かったと思っています。
資格を持ってるのにこれもわからないの?となるのは避けたかったので、試験を終えた後は実用的な問題に取り組んで実務に活かせる勉強も進めました。
クラスの中には1度も受験しない人も沢山いたし、一生懸命勉強してたけどパソコンを使わない仕事に就いた人、希望していた事務職に就いた人など、同じ訓練を受けていてもそれぞれが目標に向かって取り組んでいました。
私は自信のなかったスキルを学べる良い機会だったので、受講することが出来て本当に良かったです。
コメント